消化ガス発電事業について
【概要・経緯】
消化ガス発電とは、バイオマス資源である下水汚泥から発生する消化ガスを有効活用し、発電による電力及び汚泥消化槽の加温用温水を確保するものです。(右図)
下水道局では、森ヶ崎水再生センターにおいて、平成16年4月から令和6年3月までの20年間、消化ガス発電事業を実施し、年間約2千万kWhの電気を発電することで同センターの約2割の電気を賄っていました。
これにより、電力コストの縮減、バイオマスエネルギーの活用による地球環境の保全、複数電源の確保による施設運営の信頼性の向上が図られました。
前事業の終了に伴い、当局では新たな消化ガス発電事業に必要な施設の設計、建設及び維持管理等を委託する事業者を令和5年7月に一般公募型プロポーザル方式により公募し、応募された事業提案に対する審査委員会での審査結果を踏まえ、令和6年2月に三機工業株式会社と基本契約を締結しました。
【消化ガス発電のイメージ】
【事業内容】
<事業スケジュール>
設計及び建設
令和6年6月~令和9年3月
維持管理及び運営
令和9年4月~令和29年3月
<事業方式>
DBO(Design Build Operate)方式※
※公共が資金調達を行い、設計、建設及び維持管理・運営を民間に委託する方式。民間の提供するサービスに応じて、公共が料金を支払う。
<事業目的と効果(推計)>
- 国内最大の下水処理施設である森ヶ崎水再生センターにおいて、約3割の電力を供給(年間約3,200万kWh)
- 再生可能エネルギーの利用拡大による温室効果ガス排出量の削減(約1万t-CO2/年)
- 施設運営の効率化による電カコストの縮減(約2億円/年)
- 複数電源の確保による施設運営の信頼性向上
【消化ガス発電施設のイメージ】
記事ID:082-001-20241218-010318