焼却炉工事の部

【1】汚泥焼却炉ケーシング※の組立て

汚泥焼却炉のケーシングを組み立てる準備をしているところです。組立て前のケーシングが並んでいます。

  • 『ケーシング』:焼却炉の本体(外側)になる鋼製の殻のことです。円筒形の鋼板を現場溶接でつなげて作ります。

【2】汚泥焼却炉ケーシングの設置

汚泥焼却炉のケーシングの組立てが完了しました。この後、ケーシング内部を耐火レンガなどで築造し、焼却炉本体が完成します。

【3】脱水ケーキ定量フィーダ※の設置

焼却炉本体の近くに脱水ケーキ定量フィーダを設置しました。

  • 『脱水(だっすい)ケーキ定量(ていりょう)フィーダ』:薬品と機械を使って脱水した汚泥(脱水ケーキ)を一時貯留し、焼却能力に見合った脱水ケーキを定期的に供給するためのものです。

【4】汚泥焼却炉内部の耐火レンガ積上げ

汚泥焼却炉の内部です。焼却炉の内径は大きいところで7m以上あります。燃焼時に内部は約860℃の高温となるため、耐火レンガ等※を積み上げて断熱します。

  • 『耐火(たいか)レンガ等』:汚泥焼却炉のケーシングは鋼板製のため、内部に耐火性のあるレンガなどを貼り付けます。

【5】排煙処理塔※の設置

排煙処理塔を設置しました。焼却炉で発生した排気ガスは、熱交換器※やろ過式集塵装置を経由して、排煙処理塔から排出されます。

  • 『排煙処理塔(はいえんしょりとう)』:排気ガスに含まれるばいじん、硫黄酸化物、塩化水素等の物質を洗浄除去するためものです。
  • 『熱交換器(ねつこうかんき)』:高温の排気ガスから熱を回収し、発電機などで利用するためのものです。

【6】ろ過式集塵装置※の設置

ろ過式集塵装置を設置しました。
汚泥の焼却時に発生した灰はここで集められた後、一部は工場へ搬出されてセメント原料として再利用されています。

  • 『ろ過式集塵装置(ろかしきしゅうじんそうち)』:燃焼排ガス中の焼却灰を除去し、煙突から放出される排ガス中に含まれる細かな灰の量を規制値以下にするためのものです。

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