フロートレス工法
下水道管の震災対策
日本周辺では、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
地震の強い揺れに対しても、下水道機能や緊急輸送道路などの交通機能を確保するために管路耐震化工法などを用いて、下水道施設の地震や津波への対策を推進しています。
フロートレス工法
液状化現象による過剰な水圧をマンホール内に逃がして浮上を抑制し、下水の流下機能を確保します。この工法では、マンホール内に弁を設置します。地震発生時に地下水圧が上昇すると、自動的に弁が外れて、マンホールの内部に地下水を取り込みます。道路を掘らずマンホールの内側からスピーディーかつ安価に施工することができます。施工後も下水道の維持管理上の支障になりません。
2016年にニュージーランドで試験施工の実績があります。
受賞歴
◆土木学会賞「技術開発賞」受賞(2013年)
記事ID:082-001-20240927-008179