水面制御装置
合流式下水道の改善
東京都区部の約8割は合流式下水道です。雨天時に合流式下水道から河川や海などへ放流される汚濁負荷量を削減するため、降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備などに取り組んでいます。ごみの流出を抑制する水面制御装置は、海外でも設置されています。
水面制御装置
雨天時に合流式下水道から河川などに流出するごみを7割以上除去することができる装置です。雨水吐室の汚水が流出する管の入口に、水面制御板を設置するとともに、越流堰の前面にガイドウォールを設置し、渦巻き流を誘発させ、ごみ等を下流側に流出する管へ導きます。動力を必要とせず構造が単純なので、設置や維持管理が容易で低コストです。
2021年3月末現在、ドイツをはじめとしたヨーロッパなどに38か所設置されています。
受賞歴
◆土木学会賞「環境賞」受賞(2020年)
◆下水道技術海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト)に採択(2018年)
◆第4回国土交通大臣賞<循環のみち下水道賞(特別部門)>を受賞(2011年)
記事ID:082-001-20240927-008178