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7 浮上分離槽

浮上分離槽の点検項目は、排水の流入状況、浮上物の分離状況、浮上物の蓄積状況、掻き寄せ状況、及び処理水中への浮上物の混入の有無などです。排水の流入状況を点検する場合は、スクリーン、凝集槽、加圧装置などの前処理装置もあわせて点検して下さい。

(1)異物の除去

流入部に付着した異物は速やかに除去し、流入水の均一性を維持して下さい。

(2)浮上物の除去

浮上物が一定量以上蓄積したら除去して下さい。自動かき寄せ機の場合は、かき寄せ漏れがないようにして下さい。

(3)沈殿汚泥の引き抜き

排水の種類によっては、浮上槽内に沈殿汚泥が堆積するため、沈澱槽と同様に沈殿した汚泥を適宣引き抜いて下さい。

(4)加圧水の気泡

加圧浮上装置の場合は、加圧水の吐出による気泡の状態を点検し、浮上分離に適した微細な気泡が得られるように、空気量、加圧タンクの水位、加圧圧力などを適正に調整して下さい。

(5)加圧水の水質

加圧浮上装置の加圧水に処理水を使用している場合は、加圧水に汚泥が混入すると空気の溶解量が減少したり加圧水系配管を詰まらせることがあるため、処理水質の悪化には気を付けて下さい。

(6)流入排水量の調整

流入排水量に対する加圧水量の比率を調整して分離効果を維持するとともに、浮上速度と流入排水量の関係が設計値を超えないように調整して下さい。

(7)硫化水素対策

厨房系排水の場合は、汚泥槽から硫化水素[H2S]が発生しやすくなります。浮上分離槽の汚泥排出口は、汚泥槽に接続されていることが多いため、装置の腐食防止や臭気対策のために排気装置を設けるなどの対策を講じて下さい。

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