浮間水再生センター
浮間水再生センターの処理区域は、新河岸処理区(10,474ヘクタール)のうち、練馬・板橋・杉並区の大部分と中野・北・豊島・新宿区の一部です。新河岸処理区は、区部全体の面積の約18%にあたり、ここから発生する下水を新河岸水再生センターと共同で処理しています。
処理した水は新河岸川に放流しています。また、その一部を砂ろ過してセンター内で機械の洗浄・冷却やトイレ用水などとして使用しています。併せて、処理水の持つ熱をセンター内の空調に活用しています。
発生した汚泥は、新河岸水再生センターへ圧送し、処理しています。
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浮間水再生センターの特色
NaS(ナトリウム・硫黄)電池
電気料金の安い夜間にNaS電池に充電し、この電力を昼間に利用することで、電力料金を削減しています。また、電力需要のピーク電力の抑制により電力不足などへ対応します。
太陽光(ソーラー)発電
地球温暖化対策として、発電時にCO2を発生させない太陽光発電設備を設置し、センターが使用する電力の一部を補っています。
発電能力の合計は550キロワット、年間発電量は一般家庭の約150世帯分です。
高度処理施設(A2O法)
今までの下水処理では取り除きにくい窒素やりんが原因で、東京湾では依然として富栄養化による赤潮が発生しています。このため、A2O法(嫌気-無酸素-好気法)という高度処理を行って、より多くの窒素やりんを除去しています。
嫌気槽
下水と活性汚泥を、空気を吹き込まずに混ぜ合わせます。活性汚泥中の微生物は酸素がないので、体内に貯えたエネルギー物質を分解して呼吸をします。
無酸素槽
好気槽から窒素と酸素が結びついた水を戻します。微生物は窒素に結び付いた酸素を奪って呼吸します。酸素を取られた窒素はガスとなって放出されます。
好気槽
空気を十分に吹き込むことで、有機物は分解され、窒素は酸素と結びつきます。また、嫌気槽で放出された以上のりんが微生物に吸収されます。
エアクッション・サイフォンシステム
浮間水再生センターに下水を送る赤羽幹線は、新河岸川の下を通過するために、地下深くつくられました。そのため、維持管理がしやすくなるようにエアクッションサイフォンシステムを採用しました。このシステムは、晴天時には管内に空気を封入することで、下水の流れる断面を小さくして流れを速くし、下水道管内に堆積物を溜まりにくくします。雨天時には空気を抜くことで、たくさんの下水を流せるようにします。
エアクッション・サイフォン管内の状況
新河岸東公園
施設の上部空間を有効に利用し、北区や板橋区の公園やスポーツ施設として地域の皆さまに開放しています。
公園内には、サッカー場、フットサルコート・野球場・テニスコートがあります。
北区 地域振興部 スポーツ推進課 スポーツ支援係 電話:03-5390-1135
板橋区 区民文化部 スポーツ振興課 電話:03-3579-2651
見える下水道施設
普段見ることができない地下にある下水道施設を地上部に展示し、下水道の仕組みをわかりやすく説明した施設です。
案内図
所在地 | 〒115-0051 東京都北区浮間4-27-1 電話:03-3969-2457 地図 ※見学ご予約・お問い合わせは下部に記載の水再生センター見学受付窓口までお願いします。 |
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交通 | JR埼京線「浮間舟渡」駅から徒歩10分 |
東京都虹の下水道館
下水道の役割や水環境の大切さを、楽しみながら学べる体験型施設です。
- 開館時間/9時30分~16時30分(入館は16時まで)
- 入館無料
- 休館日/月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、その翌日休館)、年末年始 夏休み期間は無休
- 所在地/江東区有明2-3-5 有明水再生センター(有明スポーツセンター側5F)
- 電話番号 03-5564-2458
- ホームページ 虹の下水道館
下水道局ホームページ
東京アメッシュ
都内とその周辺地域で降っている雨をレーダーと地上雨量計で観測し、リアルタイムに表示するシステムです。
※ 東京アメッシュは東京都の登録商標です。
下水道局との関係をにおわす悪質業者にご注意を!
下水道局では、宅地内排水設備の修理や清掃などを業者に依頼することはありません。
土曜、日曜、祝祭日、年末年始を除いて、水再生センターの施設を見学することができます。ご予約・お問い合わせは見学受付窓口までお願いいたします。
電話番号 03-3241-0944
受付時間 9時~17時(平日のみ)