芝浦水再生センター
芝浦水再生センターは、昭和6年に稼働した東京で3番目に古い水再生センターです。周辺環境は、かつての港湾倉庫街から、オフィスビルの立ち並ぶ都心の市街地に変貌しています。処理区域は、千代田・中央・港・新宿・渋谷区の大部分及び品川・文京・目黒・世田谷・豊島区の一部で、面積は6,440ヘクタールです。これは、JR山手線の内側の広さに相当します。
処理した水は東京湾(運河)へ放流しています。また、その一部を繊維ろ過してセンター内で機械の洗浄・冷却・トイレ用水に使用しているほか、オゾンによってさらにきれいにしてから近隣地区にトイレ用水等として供給しています。
発生した汚泥は、南部スラッジプラントへ圧送し、処理しています。
芝浦水再生センターの特色
貯留池上部に高層ビル 上部利用事業と下水熱の利用事業
平成27年4月、東京湾の水質改善に貢献する施設として、雨天時貯留池が稼働を開始しました。雨天時貯留池上部に建設された品川シーズンテラスには、芝浦水再生センターの下水熱や再生水が供給され、ビル全体の空調熱源やトイレ用水などに利用されています。平成27年2月に始まった下水熱の利用事業は、気温と比べ「夏は冷たく、冬は暖かい」下水の温度特性を活用するもので、温室効果ガスの削減に貢献しています。
循環型都市づくりに貢献する再生水利用事業
処理水は水量が豊富で、水質も安定しているため、再生水として有効に活用しています。オフィスビル内のトイレ用水や道路散水等として、品川駅東口地区、大崎地区、汐留地区、永田町及び霞が関地区、東品川地区、八潮地区に供給しています。
平成22年4月から、国内で初めて再生水処理工程のろ過材にセラミックを用いた再生水製造施設が稼働しています。耐久性の高いセラミックを用いることで、低廉なコストで安定的な供給を行っています。
※センター内の機械設備の洗浄・冷却水及びトイレの洗浄水にも利用
セラミック膜ろ過による再生水製造施設
セラミック膜ろ過の構造
人々の憩いの場となる施設上部の公園
施設上部を芝浦中央公園として開放しています
水処理施設の上部空間には、四季折々の花と都会の美しい景観が楽しめる公園があります。また、テニスやフットサル等が楽しめる運動場もあります。
港区スポーツセンター
TEL03-3452-4151
芝浦水再生センターのイベント
水再生センターの仕事や下水道の役割を理解していただくために、イベントを開催しています。令和元年度は、「芝浦水再生センターウインターキャンドル」を開催し、多くのお客さまにご来場いただきました。
案内図
所在地 | 〒108-0075 港区港南1-2-28 電話:03-3472-6411 地図 ※見学ご予約・お問い合わせは下部に記載の水再生センター見学受付窓口までお願いします。 |
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交通 |
JR「品川」駅東口(港南口)または「田町」駅東口から徒歩15分 ※高輪ゲートウェイ駅側に通用口はありません |
東京都虹の下水道館
下水道の役割や水環境の大切さを、楽しみながら学べる体験型施設です。
- 開館時間/9時30分~16時30分(入館は16時まで)
- 入館無料
- 休館日/月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、その翌日休館)、年末年始 夏休み期間は無休
- 所在地/江東区有明2-3-5 有明水再生センター(有明スポーツセンター側5F)
- 電話番号 03-5564-2458
- ホームページ 虹の下水道館
下水道局ホームページ
東京アメッシュ
都内とその周辺地域で降っている雨をレーダーと地上雨量計で観測し、リアルタイムに表示するシステムです。
※ 東京アメッシュは東京都の登録商標です。
下水道局との関係をにおわす悪質業者にご注意を!
下水道局では、宅地内排水設備の修理や清掃などを業者に依頼することはありません。
土曜、日曜、祝祭日、年末年始を除いて、水再生センターの施設を見学することができます。ご予約・お問い合わせは見学受付窓口までお願いいたします。
電話番号 03-3241-0944
受付時間 9時~17時(平日のみ)