北多摩二号水再生センター
北多摩二号水再生センターの処理区域は、国立市の大部分、立川市・国分寺市の一部で、計画処理面積は2,744ヘクタール(単独処理区の区域を含んだ数値)です。
ステップA₂O法(嫌気−無酸素−好気法)という従来よりも水をきれいにできる高度処理方式を一部取り入れ、処理した水は多摩川に放流しています。また、その一部を砂ろ過してセンター内の機械の洗浄・冷却やトイレ用水などに使用しています。
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北多摩二号水再生センターの特色
高速ろ過施設(合流式下水道の改善対策)
合流式下水道では雨水と汚水を同じ下水道管で流すため、降雨時には、道路の汚れなども含む大量の下水がセンターに流入します。
この流入水を雨天時貯留池に貯めた後、平成19年度稼働した高速ろ過施設で、下水を浮上ろ材を使ってろ過して、多摩川に放流します。高速ろ過施設は、1時間に約7,000立方メートル処理できます。雨があがったら、雨天時貯留池に貯めた水は、水処理施設に送ってきれいな水に処理して、多摩川に放流します。
高度処理施設(ステップA2O法)
今までの下水処理では取り除きにくい窒素やリンが原因で、東京湾では依然として富栄養化による赤潮が発生しています。このため、平成13年度からA₂O法やステップA₂O法という高度処理を行って、より多くの窒素やりんを除去しています。
嫌気槽
下水と活性汚泥を、空気を吹き込まずに混ぜ合わせます。活性汚泥中の微生物は酸素がないので、体内に貯えたエネルギー物質を分解して呼吸をします。その際、りんを水中に放出します。
第一、第二無酸素槽
嫌気槽から出てきた水に、好気槽から水を戻します。微生物は窒素に結び付いている酸素を奪って呼吸します。酸素をとられた窒素はガスとなって放出されます。
第一、第二好気槽
空気を十分に吹き込むことで、有機物は微生物により分解され、窒素は酸素と結びつきます。また、嫌気槽で放出された以上のりんが微生物に吸収されます。
北多摩二号・浅川水再生センター間連絡管
多摩川をはさんで向かい合う二つの水再生センター間を結ぶ連絡管があります。
連絡管は、震災時等のバックアップ機能、施設の再構築や日常の維持管理における相互融通機能を備え、効率的かつ安定的な下水処理に貢献します。
夏のイベント「夏休み親子でたんけん下水道」
地域に愛され親しまれる水再生センターとして、夏休みに合わせ、イベントを開催しています。
多層型流動焼却炉の導入(温室効果ガスの削減)
新たな焼却方式を採用した焼却炉を導入し、汚泥焼却時に発生する温室効果ガスを大幅に削減しています。
従来型に比べ、①焼却炉底部からの空気を絞るとともに、②新たに中段部から空気を送り込むことで、広い範囲での高温領域を形成し、燃焼時のN₂O(一酸化二窒素)を熱分解させることで、温室効果ガス排出量を抑制します。また、③焼却炉内の燃焼を効率化することで、補助燃料の使用量が削減できます。
国立市流域下水道処理場広場
水処理施設の上部空間は、少年野球場、テニスコートなどがある国立市の運動公園として、市民の皆さまの憩いの場となっています。
くにたち市民総合体育館 電話:042-573-4111
案内図
所在地 | 〒186-0012 東京都国立市泉1-24-32 電話番号042-572-7711 地図 |
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交通 | JR南武線「矢川」駅から徒歩20分/立川バス 国立駅南口~矢川駅~都営泉二丁目下車(終点) /京王バス中河原駅~都営泉二丁目下車(終点) (立川バス・京王バスいずれも徒歩5分) |
東京都虹の下水道館
下水道の役割や水環境の大切さを、楽しみながら学べる体験型施設です。
- 開館時間/9時30分~16時30分(入館は16時まで)
- 入館無料
- 休館日/月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、その翌日休館)、年末年始 夏休み期間は無休
- 所在地/江東区有明2-3-5 有明水再生センター(有明スポーツセンター側5F)
- 電話番号 03-5564-2458
- ホームページ 虹の下水道館
下水道局ホームページ
東京アメッシュ
都内とその周辺地域で降っている雨をレーダーと地上雨量計で観測し、リアルタイムに表示するシステムです。
※ 東京アメッシュは東京都の登録商標です。
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