下水道の役割
都市の水循環を担う下水道
水は海や川から蒸発し、雨や雪となって地上に降り注ぎます。降った雨や雪は、川の流れとなって再び海に注ぎ、自然の水循環を形成しています。
この自然の流れの中で、私たちは水資源を飲料水やトイレなどの生活用水のほか、工場やオフィスなどの事業用水として利用しています。
下水道は、こうした日々の暮らしや都市活動によって汚れた水を、きれいに生まれ変わらせ、川や海に戻すことで、都市における水循環の一翼を担っています。
また、下水処理水を更にきれいにし、再生水としてビル等のトイレ用水や水量の少ない河川の清流復活用水などに供給することで、新たな水循環も創り出しています。
下水道は、様々な場面で水循環を健全に保つことで、快適な生活環境や良好な都市環境を守る役割を担い続けています。
下水道の役割
汚水の処理による生活環境の改善
家庭や工場から排出された汚水を処理して、快適な生活環境を確保します。
雨水の排除による浸水の防除
道路や宅地に降った雨水を速やかに排除して、浸水から街を守ります。
川や海などの水質保全
下水を処理し、きれいにした水を川や海に放流することにより、その水質を改善し、保全します。
新たな役割
再生水や下水熱など下水道が持つ資源・エネルギーの有効利用や下水道施設の上部空間の利用などにより、良好な都市環境を創出するという新しい役割を担っています。