「土木広報大賞2019」の受賞について
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このたび、「土木広報大賞2019」(主催 公益社団法人土木学会)において、東京都下水道局の取組である『東京地下ラボ(若者向け東京下水道発信事業)』が、最優秀賞を受賞することとなりましたのでお知らせします。
1 事業概要
東京都下水道局が実施した都民意識調査によると、下水道の役割(汚水の処理、浸水の防除、公共用水域の水質保全)に対する関心度・認知度は、若い世代ほど低い傾向にあります。次世代を担う若者に対し、より深く関心を持っていただくため、東京都では平成30年度から、学生とともに東京下水道の新たな可能性や魅力を発信するプロジェクト「東京地下ラボ」を開始しました。30年度は計32名の学生に参加してもらい、下水道の魅力を発信するツールとして、雑誌(ZINE:ジン)を制作しました。
2 具体的な取組
(1)ワークショップ【平成30年11月18日(日)】
下水道事業に関する講義のほか、雑誌を通じて東京下水道の魅力を効果的に発信できるよう、「編集」をテーマとした講義を行いました。その後、参加学生は各チームに分かれ、ZINEの制作についてディスカッションを行いました。
(2)フィールドワーク【平成30年12月8日(土)】
南多摩水再生センターを見学し、家庭や工場から排出される汚れた水が水再生センターできれいに処理され、多摩川へ放流される一連の流れを学習。その後、兵庫島公園へ移動し、多摩川に多くの植物や動物が生息していることを確認しました。
(3)成果発表会【平成31年2月13日(水)】
参加学生はワークショップやフィールドワークを通して学んだことを活かし、各チームごとにZINEを制作しました。グランプリが1作品、審査員特別賞(メディア賞・ソーシャル賞)が2作品の計3作品が受賞。発表されたものは、下水道とファッションをテーマにしたもの、汚水を処理する微生物を紹介するものなど、各グループで個性が光る内容でした。
■グランプリ
『私と川と、サンドイッチ』
■メディア賞
『SEWER AND FASHION』
■ソーシャル賞
『下水道のない世界』
※全8種類のZINE紹介ページはこちら
3 広報活動または作品の効果
- 学生の自由な発想に期待する一方、どれも同じような作品ができてしまうのではないか、という懸念がありました。しかし、それを見事に裏切り、計8種類のZINEはどれも個性的で従来にない切り口から下水道の役割をとらえ、参加学生自らの視点で下水道の魅力を伝えており、下水道が持つポテンシャルに改めて気づかされました。
- 制作したZINEは、今後、都内大学や各種イベントなどで幅広く配布し、活用していきます。
- 令和元(2019)年度のプロジェクトでは下水道の魅力を発信するツールとして、ZINEに代わり動画を制作し、さらに取組を加速させていきます。
※現在のプロジェクトの状況はこちらからご覧になれます。
4 表彰式
- 日時:令和元(2019)年11月18日(月)15時30分から
- 場所:土木学会(東京都新宿区四谷)
- その他:詳細につきましては、土木学会ホームページをご覧ください。
※土木学会
「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、以下の三つを活動の柱として、さまざまな活動を展開しています。
- 学術・技術の進歩への貢献
- 社会への直接的貢献
- 会員の交流と啓発
※土木広報大賞
日本全国の各地域で展開されている様々な広報のうち、暮らしを支えている土木の役割・意義・魅力について広報を行っている活動または作品などで他団体の模範となるもの、他団体への展開が期待されるものなどを取り上げ、顕彰することを目的として行うものです。
お問い合わせ
総務部広報サービス課
電話 03-5320-6515