虎ノ門・麻布台プロジェクトにおける下水熱利用事業開始に向けた協定締結について
プレスリリース 令和3年06月24日 下水道局
本日、東京都下水道局は、熱供給事業者である虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社※1と、下水熱利用事業の開始に向けて協定を締結しましたのでお知らせします。
本事業は「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(以下「虎ノ門・麻布台プロジェクト」)」において下水熱を利用するものであり、地域冷暖房※2の熱源の一部に下水道管から回収した下水熱を利用する事業として、国内初の事例となります。
下水は、気温に比べ「夏は冷たく、冬は暖かい」という温度特性を持っており、これを冷暖房に利用することで、温室効果ガス排出量を削減することができます。
今後、事業開始に向け、事業者による設備の設置工事などを進めてまいります。
※1 虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社:森ビル株式会社と東京電力エナジーパートナー株式会社による合弁会社
※2 地域冷暖房:冷暖房に使用するため、熱供給プラントで冷水・温水を製造し複数の建物に供給するシステム
1 事業概要
- 下水道管の底に熱交換器を設置し、下水の熱を回収
- 下水から回収した熱を、エリア内のオフィスビル等の冷暖房の熱源の一部として利用
2 スケジュール(予定)
- 令和3年9月 熱交換器等設置工事開始
- 令和5年3月 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」竣工
- 令和5年4月 下水熱利用事業開始
<虎ノ門・麻布台プロジェクトイメージパース>
ⓒDBOX for Mori Building Co
3 事業効果
- 本事業での下水熱を利用した空調システムは、一般的なシステムと比較してCO₂排出量を年間約70t-CO₂削減します。
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再生可能エネルギーである下水熱の利用を拡大し、2050年温室効果ガス排出実質ゼロを目指す、ゼロエミッション東京の実現に貢献します。
お問い合わせ先
【問合せ先】
下水道局 計画調整部 計画課
03-5320-6698