ビルピットとは
下水道局
ビルの地下にある厨房やトイレ等は、下水道管より低い位置にあるため、排水を自然流下で排水することができません。そのため、地下部分で発生した排水をポンプでくみ上げて下水道に排除しています。このとき、一時的に排水を貯留する排水槽を「ビルピット」と呼んでいます。
ビルピット臭気のメカニズム
ビルピット内で汚水は徐々に腐敗して、硫化水素が発生します。
硫化水素はビルピット内では排水中に溶けていますが、排水ポンプによって公共下水道に排出されるときに気体化して、道路上の雨水ますなどから悪臭を周辺に放ちます。これがビルピット臭気のメカニズムです。
ビルピット臭気は、道路上の雨水ます等から臭うため、下水道施設が悪臭発生源であると一般に誤解されがちですが、実際の発生源はビルピットであり、排水槽の構造や維持管理が不適切な場合に、より顕著に発生するものなのです。
ビルピット臭気の特性
- においの原因物質は硫化水素であり、強烈な臭気です。いわゆる"卵の腐ったにおい"がします。
- 一般に、臭気の発生は短時間(数分から十数分程度)です。
- 道路上の雨水ますやマンホールの穴から臭いがします。