新河岸水再生センター汚泥焼却設備再構築その2工事
工事の目的と効果
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汚泥焼却炉の法定耐用年数は10年ですが、今回工事対象となった汚泥焼却炉は平成4年の稼働から20年以上運転を続けており老朽化が進んでいました。このため、本工事で汚泥焼却炉の再構築を図ります。
- 再構築に当たっては、廃熱からの熱回収と高い発電効率のバイナリー発電機※を組み合わせることにより、焼却炉で使用する電力を発電で賄い温室効果ガス削減を図ります。
※『バイナリー
工事のながれ
- 現場での施工に先立ち、設置する焼却炉の荷重や炉を動かすために必要な補機の詳細な配置計画を検討します。また、今回設置する焼却炉は発電機による発電も行うため、送電電路のルートや容量の検討なども行っています。
- 設置予定地の土質を調査し、設備の重量を支えるための土台(床盤)を計画します。
- 汚泥焼却設備工事の様子を次のページから順番に説明します。
【1】ベースコンクリート打設※完了
型枠・鉄筋の受け台となるベースコンクリートを打設します。この後、床版※を築造します。
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【2】床版用配筋※、機械設備基礎※配筋
床版の配筋と同時に機械設備基礎の配筋とベースプレート※を設置します。この後、コンクリートを打設して、床版が完成します。
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※『ベースプレート』:機械設備や鉄骨の柱などを置く場所になる金属製の板のことです。設備などを置いた際に、水平・垂直になるように調整して取り付けます。
【3】床版築造、機械設備基礎用型枠
床版が完成し、機械設備基礎を製作している途中です。コンクリートを打設するための型枠を設置しています。
【4】汚泥焼却炉ケーシング※設置
汚泥焼却炉のケーシングを設置しました。ケーシングの総重量は70トンを超え、20枚以上の鋼板の組み合わせで作り上げられています。
※『ケーシング』:焼却炉の本体(外側)になる鋼製の殻のことです。円筒形の鋼板を現場溶接でつなげて作ります。
【5】ろ過式集塵装置※設置
ろ過式集塵装置を設置しました。ろ材には多孔質のセラミックが使用されています。
※『ろ
【6】架台建方(2節目※)
点検用の歩廊や配管、ケーブル等を設置するための架台を建てます。
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【7】排煙処理塔※設置
汚泥焼却炉で発生した排ガスを処理する設備(排煙処理塔)を設置しました。
また、焼却炉の廻りには点検用の歩廊や配管、ケーブル等を設置するための架台が組み上げられはじめています。
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【8】脱水ケーキ定量フィーダ※設置、架台建方(5節目)
架台を汚泥焼却炉とほぼ同じ高さ(約20m)まで建てたところです。また、焼却炉本体近傍には脱水ケーキ定量フィーダが組み上がりました。
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【9】汚泥焼却炉内部の耐火レンガ
汚泥焼却炉の内部です。焼却炉の内径は大きいところで約7mです。
焼却時の内部は850℃の高温になります。耐火レンガなど三層構造※で断熱します。
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【10】配管・ダクト設置
焼却炉からの排ガスを煙突に導くダクト並びに脱水ケーキを焼却炉に供給する配管を設置しているところです。焼却炉廻りの架台には各階に床と手摺が設置されました。
【11】汚泥脱水機※架台設置
脱水ケーキ定量フィーダの廻りに汚泥脱水機の架台を組み始めました。
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【12】汚泥脱水機設置
脱水ケーキ定量フィーダの上に汚泥脱水機を設置しました。
【13】現況
エネルギー自立型焼却炉の肝であるバイナリー発電機を設置しました。
今後、動力ケーブルの接続や防音壁を設置します。
お問い合わせ先
第二基幹施設再構築事務所設備工事課
03-5781-8204