経理状況(平成29年度決算)
都の下水道事業においては、地方公営企業会計を適用していることから、収入と支出を収益的収支と資本的収支に区分して経理し、貸借対照表等の財務諸表を作成することで、毎事業年度の経営成績や財政状況を明らかにしています。
収益的収支及び資本的収支
収益的収支
収益的収支とは、当該事業年度の企業の経営活動に伴い発生する収益と費用の状況を表したものです。
平成29年度決算は、収入4,665億円、支出3,392億円となり、純利益は1,272億円(常盤橋街区再開発プロジェクトにおける権利変換に伴う特別利益904億円等を含む)となりました。この純利益については、当該事業年度の決算において、特定の使途を与えられていない未処分利益剰余金として経理し、その後、議会の議決を経て特定の使用目的を与えられた積立金(企業債の元金償還に充当する積立金(減債積立金)等)として剰余金を処分しました。
資本的収支
資本的収支とは、主として将来の営業活動に備えて行う下水道施設の建設改良費や企業債の元金償還等の支出とその財源となる企業債や国庫補助金等の収入を表したものです。
平成29年度決算は、収入1,828億円、支出4,451億円、翌年度への繰越工事資金395億円となり、この結果3,018億円の差引資金不足額が生じました。この不足額については、損益勘定留保資金等(補塡財源)により補塡しました。
貸借対照表
貸借対照表とは、企業の財政状況を明らかにするため、年度末における資産、負債及び資本の状態を表したものです。
平成29年度決算は、下表のとおりです。
キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書とは、当該事業年度における営業活動・投資活動・財務活動による現金の収入・支出を表したものです。
平成29年度は、期首残高531億円から期末残高636億円となり105億円増加しました。その内訳として、増加要因は営業活動で2,625億円、減少要因は投資活動で2,287億円、財務活動で233億円となっています。